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  テーマ・22
12/01 (月)

テーマという題で書き始めた。
生きている期間にテーマがある。
個々のテーマがある。
生きるだけでも合格だ。
だが、それ以外にもオマケがある。

為さねばならない事じゃない。
成さねばならない事じゃない。
だが、生きる事を広げてくれる。
生きる喜びを深めてくれる。

個々のテーマ。
壁じゃない。
苦労だけじゃない。
底に喜びがある。
肩に力は必要ない。
だが、逃げても意味がない。
出合ったら、逃げられない。

  テーマ・23
12/02 (火)

クリアの形は様々。
解決しなくてもいいらしい。
乗り越えなくてもいいらしい。
誰かが手伝うのも、有りらしい。
体験し、何かが変わればいいようだ。

すると、次のテーマと出会う。
出会わなくてもいい。
出合ったら、向き合うしかない。
それが、生きる力の源の一つらしい。
ヤッカイだが、そういうヒネクレがこの世だ。

ワシの今のテーマ。
・・・貧乏・・・・
誰かが手を引っ張ってくれればいい。
ラッキーもクリアの形だ。

  家族・1
12/03 (水)

重く深く複雑なモノを内蔵している。
多く大きい大切なモノを内蔵している。
一見、相反する感情や生き方も混雑している。
簡単に、素晴しいなどとはいえない。
離れられないヤッカイも含んでいるのだ。

家族は血族と他人の血の混合で成り立つ。
血族だけでは滅びるから家族とは言わない。
血族というDNAの繋がりは大きな影響と意味がある。
だが、他人の血が混ざり合うところに継続が生まれる。

生きている家族と先祖という家族がある。
先祖は広がるので、線引きが必要だ。
そうでないと、人類が皆家族になる。
まぁ、それが事実なんだろうが・・・
残念ながら、それを意識できる人間はマレだ。
言葉で言うだけの宗教家や政治家は多いけどなぁ・・・。

  家族・2
12/04 (木)

家族の基本は他人同士の男と女。
つい家族は血縁同士と思いこみがちだ。
基本は他人同士なんだ。
これは大切な事実だ。

他人同士が血縁を創る。
血縁の一人が他人を連れてくる。
「結婚します・・・」
そうして血縁と他人が交じり合う。

御先祖様は血縁の縦綱。
だが半分以上は他人の血だ。
そうでないと種は滅びる。
思っている以上に他人なんだぜ。

  家族・3
12/05 (金)

他人が身内になる。
それが家族を創る。
この事実を認識しようぜ。
とても大切な仕組みを示唆してくれている。

種を遡れば、あらゆる生物が身内になる。
人間も発生の過程で魚類や両生類を経験している。
地球上に生きる、というのはそういう事実だ。
トカゲとアナタは家族なのだ・・・。

まして同じ種同士。
人類皆兄妹というのは事実だ。
事実だが、事実を認められないのが人間。
人間は事実を認める器量が出来上がってない。

  家族・4
12/06 (土)

とても狭い器量のアナタとワタシ。
とても狭く偏った意識の人類。
人類、皆、ドングリの背比べ・・・。
みっともないから、戦争やめようぜ。
兄弟喧嘩で不幸になるのは愚かだぜ。

意識を広げると皆家族。
広げられないから、狭い意味での家族の話。
血族は遡るほど他人という事実。
それを理解していれば「由緒代々」なんて意味がない。
先祖は平氏だ源氏だ・・・
○○城主だ、その家老だ・・・
ね、恥ずかしいだろ。
それを平気で言う自称霊能者占い者スピリチャルカウンセラー。
いいかげんで、目を覚ましな。

だから、せいぜい3・4代目くらいまで。
それだって他人の血が大部分なんだぜ。
祖先や先祖を敬う意味。
それは血縁だからじゃない。
もう少し広く柔らかい意識で敬おうぜ。

  家族・5
12/07 (日)

祖父から四分の一。
祖母から四分の一。
曽祖父からなら八分の一。
曾祖母から八分の一。

代が一つ動く毎に半分に減る。
十代目の子孫ということは・・・
1024分の1づつの血縁なのだ。
1024分の1023は他の血になる。

祖先とは繋がっている。
だが、単純に身内だと思うのは間違いだ。
事実はほとんど他人に近い。
祖先から子孫をみる。
全て一人きりの子しか生まれなかったとしても
アナタは1024分の一人でしかないのだ。

  家族・6
12/08 (月)

祖先を敬う。
それは他の血を敬う事なのだぜ。
自分の血も関係するが、そんなもの僅かだ。
重要なのは、他を敬う点にある。
僅かに自分に通じる血を縁として他を敬う。

アナタが祖先だとして。
何千人の子孫の一人だけ贔屓はしないだろう。
全員の面倒もみられないだろう。
だから祖先に見返りを求めるのは無理難題なのだ。

「私を見守って下さい。」
「我家を助けて下さい。」
そう言いたい気持ちは解る。
ワシも時々は思う。
祖先に無理難題を言ってみる。
だが、事実は無茶な要求だ。
ただ、敬う。
それでいいし、それしかないのだ。

  家族・7
12/09 (火)

祖先はアナタに何もしないか?
何も出来ないか?
そんな事はない。
だが、少し勘違いがある。

特定の祖先が直接何かを手助けする。
それもアリだろう。
この世は何でもアリだと思う。
例外もアリだからだ。
アリもバッタもアリクイもいるのだ・・・。

祖先の手助け。
その多くは「仕組み」だ。
特定の祖先は窓口になるかもしれない。
流れ込む手助け。
それは祖先とアナタを結ぶ「仕組み」から来る。

  家族・8
12/10 (水)

祖先にお願いする。
それはいいのだ。
神頼みも祖先頼みもいい。
自分の大親みたいなものだ。
遠慮することはない。

だが、特定の祖先が特別に贔屓はしない。
神様も同じだ。
アタナだけ特別扱いはしない。
まぁ、神様の話は別次元だけど。

特定の祖先。
十代前の祖先だとしよう。
1024分の一の繋がりだ。
だが、特定しなければ・・・
1024人の祖先がいる。
その全てとアナタは繋がっている。

  家族・9
12/11 (木)

十代前で1024人の先祖がいる。
アナタの認識していない先祖がほとんどだ。
それでも間違いなく、全員と繋がっている。
アナタはとてつもなく多くの先祖がいるのだ。

それは誰にでも、全く同じ数の先祖がいる。
王様だろうが奴隷だろうが同じだ。
超お金持ちも超貧乏人も同じだ。
とっても立派な人も、とても愚劣な人も同じだ。

特定の先祖だけが先祖じゃない。
先祖を大切に敬う。
その意味は大きく深いのだ。
敬うというのは通路が広がる行為だ。
当然、影響も違ってくる。

  家族・10
12/12 (金)

全ての祖先からの影響がある。
そして、特定の祖先からの影響もある。
必ずしもじゃないが、ある。
そこに何らかの縁があるのだろう。
波長が共鳴する場合があるのだろう。

この世界に多くの人が暮らしている。
身内親戚友達知人未人。
多くの人の中で、特に関係の深い人が出る。
お互いに影響し合う人が現れる。
それと、同じ仕組みなのだ。

祖先だから特別に影響するわけじゃない。
家族だから全員が同じく影響し合うわけじゃない。
特定の場合は、特定の条件が付くのだ。
闇雲に特定の祖先に頼っても通じない。
共鳴しなければ、影響はほとんどないのだ。

  家族・11
12/13 (土)

誰が共鳴するのかは基本的に判らない。
何となく、なら判る。
だが、相手を探すのは間違いだ。
歩いて行くのは、自分の足だぜ。

そういう相手は時期が来れば現れる。
求める相手じゃない。
共鳴条件が揃えば、自然に現れる。
先祖も同じ仕組みだ。

もう一度繰り返す。
勝手に守護霊を求めるのは間違いだ。
祖先にお願いするのはいい。
だが、特定の祖先にお願いしてもなぁ・・・
祖先を敬うのは、利用する為じゃないだろ。

  家族・12
12/14 (日)

通常、祖先を敬うのは特定している。
何らかの記録が残っている先祖だ。
記録はないが、言い伝えの場合もある。
とてもアイマイで頼りない特定だ。

だが、先祖は必ず二人づつ増えている。
記録にも記憶にも無い先祖もいる。
十代前なら1024人いるのだ。
どこかで不明のまま亡くなった先祖もいる。
記録と本当の先祖が違うなど、当たり前だ。
正式な夫婦からだけ子供が生まれるわけじゃない。

アナタの先祖は多種多様な生き方をしているのだ。
特定の記録に残った先祖だけ敬うのは間違いだろう。
全て、同じ割合の血が流れているのだ。
アナタの知らない、先祖まで敬うのが当然なのだ。
だから、特定じゃなく仕組みを敬う。

  家族・13
12/15 (月)

先祖を敬う。
宗教者や精神界啓発者や占い師等。
特定の先祖のことしか言わない。
先祖を敬う意味を知らないからだ。
知っていれば、あんな事は言わない。

「アナタの御先祖は○○・・・」
先祖は等しく倍数で増えるのだ。
お墓に祭られているのは極一部なのだ。
アナタの先祖は等しく、大勢いるのだ。
極一部だけ敬うのはヘンだろ。

先祖の霊に○○家は付かない。
苗字(名前もだけど)は霊に関係無い。
先祖を狭く固定し、勝手に決めている。
そんな言葉に騙されるなよなぁ。
もっと大らかに先祖を敬おうぜ。

  家族・14
12/16 (火)

先祖への敬い。
これが「家族」の基本姿勢だと思う。
個人ではなく「仕組み」を対象とする。
家族という仕組み内の一員という自覚。

何らかの縁。
血縁だけじゃない。
元々家族は他人同士の繋がりが出発だ。
他人同士のオトコとオナコの繋がりだ。
そこから血縁が生まれる。
すごい仕組みだと思わないかぁ?

他と自の混然、同化。
他から自が生まれる仕組み。
家族は魂の進化の方向を示している。
まぁ、人間は、それほど、進化は、しないけど・・・

  家族・15
12/17 (水)

漠然と家族を考える。
今生きている身内に限定してしまう。
生きている者同士は、様々な感情が行きかう。
感情は冷静な観方を妨げる。
(感情の良否を問題にしているわけじゃないぜ)

先祖は(この世的・肉体的に)生きてない。
生きてない相手には感情が薄くなる。
その分、冷静な観方ができる。
家族を考えるには、先祖をモデルにするのがいいのだ。

先祖から見れば、我々は子孫。
つまり、子孫の観方も家族を示している。
子孫は血縁。
血縁だけど、他の血が混じって創られる。
常に半分づつ、他の血が混じって子孫となる。

  家族・16
12/18 (木)

十代後の子孫。
自分の血は1024分の1。
曾孫でも8分の1だ。
それでも一族。

重要なのは血の割合じゃない。
血の縁だ。
更にいうなら・・・
血は途絶えても縁は続く。

更に更にいうなら・・・
血が途絶えるなんてありえない。
限定した家系にこだわる必要はない。
血が途絶えた先祖や子孫はありえないのだ。
どこかで、必ず末広がりに続いている。
人類、あるいは、生物が途絶えるまでは・・・

  家族・17
12/19 (金)

先祖から子孫。
長い長い繋がり。
今の自分を中心にする。
先祖も子孫も扇のように広がる。

この形。
そう∞。
家族を広げると無限大の形になる。
そして、自分は無限大の中心にいる。

大きく家族の形を観る。
この無限大と自分の位置。
家族は大きな意味を持っている。
そして、自分は特殊な位置にいる。
今、生きているというのは、特殊なのだ。

  家族・18
12/20 (土)

自分が先祖と子孫の中心にいる。
∞の要にいる。
自分から、どちらにも影響する。
今、生きている、というのは、そういう位置だ。

先祖供養、子孫繁栄祈願。
する、しない、は別問題。
その方法のヒントがここにある。
自分が双方に影響するのだ。

生きているのは、今の自分だけ。
実際に行動できるのは自分だけ。
先祖も子孫も行動できない。
先祖の力で自分が変わるのじゃない。
今の自分が、先祖と子孫を変えられる。

  家族・19
12/21 (日)

子孫についての固定概念を外そう。
子供が出来ない、作らない場合がある。
乳幼児や児童の段階で亡くなる事もある。
社会的な結婚にこだわらなくてもいい。
だが様々な理由により「我が子」と縁が無い場合がある。

固定概念で血縁が途絶えた、と思ってしまう。
固定概念では、自分の血は自分の血だと思っているのだ。
ところが、自分の血なんて無い。
常に脈々と受け継いできた血だ。
全て、先祖の血の寄せ集めだ。

心は自分だ。
だが、身体は借り物だ。
肉体が止まるまで専用に使える借り物だ。
当然、血も借り物なのだ。

  家族・20
12/22 (月)

子孫(未来)は誰にでもいる。
子孫とは血の繋がりだ。
大きな川の水の一部が自分なのだ。
自分の前後左右にも同じ血が流れている。

社会的な子孫だけにこだわらない事だ。
真の子孫は誰にでもいるのだ。
アナタに流れる血はこの先も受け継がれている。
アナタは祖先でもあり、子孫でもある。
川は全て身内だ。

祖先のいない生物は存在しない。
同じく、子孫のいない生物も存在しない。
種の全てが絶滅するまで、先祖も子孫も存在する。
「家族」の先祖と子孫。
その中心にいるアナタ。
アナタは大きく広い「家族」に包まれている。

  家族・21
12/23 (火)

子孫は誰にでもいる。
だが、固定概念が強いと解り難いかもしれない。
社会的な常識とは違う子孫だ。
生命の広く大きな川を意識すれば解る。
本当の子孫は誰にでもいる。

血が遠くなると身内意識は薄くなる。
先祖も子孫も離れると薄くなる。
核家族化が進むと、ますます小さくなる。
身内意識は、時代や個々で変わるのだ。

血縁が「家族」の大きな柱だ。
だが、柱は一つじゃない。
血縁以外も家族になる。
何よりも、夫婦は血縁じゃないのだ。

  家族・22
12/24 (水)

家族の核。
出発点。
それが夫婦。
あるいは・・・夫婦同様関係。

今の日本の結婚制度なんて最近だ。
結婚届けなんて最近の時代からだ。
結婚という形態は歴史が浅い。
日本でも世界中でも同じだ。

特定のオトコとオナゴが一緒に住む。
時には一緒にさえ住まない。
それでも家族の核になった。
子供が生まれる。
育てる家や環境が発生する。
オトコとオナゴは協力して守る。

  家族・23
12/25 (木)

子供が一人で生きられるまで育てる。
人間はその期間が長い。
約15年。
昔でいう元服の頃。
今は18〜20年(社会的な保護期間)だ。

保護、育成期間が家族意識となる。
例えば魚は短い。
家族意識もほとんど無いだろう。
祖父や祖母意識も無いだろう。

例えば象。
成獣になるまで期間がかかる。
その為群れで生活する。
家族意識がある。
祖父や祖母の認識もあるだろう。
(推測でしかないけど・・・)

  家族・24
12/26 (金)

家族は家族意識から生まれる。
家族は家族意識が育てる。
家族意識は共にいる時間が生む。
共に暮らす時間が家族を育てる。

血の繋がりが無いオトコとオナゴ。
子供が居なくても家族。
だがオトコとオナゴが居なければ家族が生まれない。
家族の基本は血の繋がりが無い。
この事実は大きな意味を持つ。

共に暮らす。
共に生きる。
その意識が家族の元となる。
家族はある意味、とても脆い関係でもある。

  家族・25
12/27 (土)

家族は確固たる絆だと思われている。
だが、意識で繋いでいる関係だ。
血縁で繋がれているわけじゃない。
家族の崩壊は実に簡単に起こる。

意識は脆い面と強い面がある。
意識が続く限り、何よりも強い。
血縁よりも法よりも理よりも強い。
家族はとてつもなく強固な絆でもある。

縦糸に血縁がある。
横糸に他人がある。
広さに共に暮らす動物達がいる。
家族意識があれば、猫や犬も強固な絆だ。

  家族・26
12/28 (日)

家族が家族意識から生まれる。
血縁で繋がれた縦糸もある。
そのDNAの部分もある。
ある、が・・・
家族は意識が優先するのだ。

血縁が無いオトコとオナゴが元。
だから血縁が無い親子も同じ。
縦糸に血縁を絡ませたのは説明しやすいからだ。
本当は血縁も関係ない。

特にオトコは本当の血縁など解らない。
我が子、と思う意識が親子となる。
我が家族、と思う意識が家族をつくる。
血縁があっても憎しみの関係しかもたない場合も多いのだ。
憎しみ関係は、家族とはいえない。

  家族・27
12/29 (月)

家族。
家の一族。
血縁だからじゃない。
結婚したからじゃない。
家族と認めたからだ。

守護し、守護される意志。
身内という意識。
自分の身と同じという意識。
家は心の家。

意識ある限り、絆は切れない。
意志ある限り、離れない。
いつでも、何処でも、繋がっている。
家族だから大切なのじゃないのだ。
大切にするから家族になるのだ。

  家族・28
12/30 (火)

家族は囲われている組織じゃない。
縛られているわけでもない。
親子、兄妹、夫婦という関係はある。
だが、それだから家族というわけじゃない。
親子、兄妹、夫婦がバラバラの家族もあるのだ。
それは、家族とはいえない。

各々が自分の意志で家族の一員となる。
その一員の自覚があって、甘えられるのだ。
自覚が無ければ、甘えは横暴となる。
単なる我侭は、益々貧弱な心になる。
もちろん子供の時期を除く。

甘えられる空間。
それは貴重な場所だ。
人間は弱い心、未完成の心の持ち主だ。
それを隠し、表面に出さずに生活する。
社会生活に甘えは迷惑なのだ。
とはいえ、何処かで甘えを出さなければ歪む。
甘えられる家族は貴重な存在になる。

  家族・29
12/31 (水)

何処かの島では村が大家族制だ。
村人全てが家族意識だ。
嘗て、世界中が似たような暮らしだった。
もちろん日本の縄文時代も似ているだろう。
そうでなければ生きていけない環境でもあった。

家族が多い、広い、深いのは幸せに影響する。
家族は血縁じゃないし、契約でもない。
家族意識のことだ。
近代、現代、今。
家族は少なく、狭く、浅くなりつつある。

他を家族と思える意識。
少しでも広がると、もっと暮らしよくなる。
聖人でも悟人でもないから、全て家族にするのは無理だろう。
それでも、好きな人達が増える。
家族、身内に思える人達が増える。
それは、生きていくのに、とても大切な鍵となるだろうなぁ。

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