第 一 章   心

  心は幻?

 

御筆様: アッシ:ここでは心を肉体(物質体)を守る意識から発し、歪んで発達した(意志)波動と定義します。したがって、心は現れであり幻なのです。もちろん肉体(物質体)は存在するし、魂(本質体)も存在するのですが心はありません。

 そもそも「存在」という意味は、すべて(方向をもたない)に解放(おまかせ)するという性質の現れなのです。心は個守が中心になっているので「存在」になりえません。

アッシ: そうだったのか。心は無かったのか。知らなかった。エライ人たちは心を「ある」として表現しているけど、ペンさんはエラクないので、「ない」ところから表現しているみたい。もちろん、ペンさんのほうが信用できない。だけどおもしろそう。

 ところで、アッシ:御筆様:マークで必ずしもアッシとペンさんの区別がついているわけじゃあないよ。基本はいいかげん。手本はいいきげん。いいゆかげんはお風呂の見本。無駄な言葉であきれかげん。もう読む気が無くなった人、あなたは正しい。さあ、勇気をもって、こんなもの、放り投げよう。

御筆様: 心は本来無いのですが、心が無いと肉体(物質体)は存在できません。矛盾した表現になりますが、この次元は歪みから生まれたのです。徐々に説明をしていきますが、この物質界は幻のためにあるのです。幻の中でも心が中心なのです。 

アッシ: この世は歪み(矛盾)で創られたのだから、この文章に矛盾があってもモンクをいわないの。人間なんて、体だって心だって考えだって行動だって矛盾だらけなんだから。

いちいち間違いを探して歩くようなコマイ生き方はするな(鉄舟、談)。

アッシ:  そうだ、そうだ、いいこと言うねえ、テッちゃんは。

御筆様: 肉体(物質体)は常に変化し、いずれ消えてしまうので「幻」だという表現をしがちですが、人間の感覚での変化や消滅にとらわれないで下さい。「存在」の意味に気づいて下さい。「幻」と「存在」の区別は誰が用意したか、によって決まるのです。
 心は「欲」と「感情」と「愚」から成り立っていますが、そこを基底にして「考え」が現れます。もちろん、心は無くなっても世界は流れます。心は一つでは無いのです。

アッシ: 心と魂の違いをはっきり区別しておかないと、精神世界だかなんだかの「おはなし」は根底から崩れちゃうってさ。解説者もアイマイ、聞く人はもっとアイマイ。チャーハンウンマイのはタイマイ。お正月はシシマイ。こんなダジャレじゃオシマイだあ。ああ、始まったとたんに、ス、スランプだあ。


      心は力?

御筆様: それでは何故、心は幻として現れるのでしょうか?

 それは魂の進化に(この次元では)必要だからです。この次元は幻想(心)が力を発揮する「場」なのです。だだし、この次元が幻だという意味ではありません。幻想が主導権を握っている「場」だということです。(この次元のことは後に記します)

アッシ: ここはポイントだよ〜ん。心を単純に大切だと思ったらおおまちがい。心は基本的にロクデナシなんだってよ。だけど、ロクデナシほどいとおしいものなんだ。ん〜、オトナだなあ

いとおしくない(妻、キッパリ、談)。

アッシ: ・・・・・・。



御筆様: この次元では、魂に最後まで付き添ってくれるのは心なのです。心によって苦しみや悩み、表面だけの満足感や幸福感などの迷いが生じ、物質体(肉体)を含めたあらゆる事象を創ります。そして、エネルギーを生みます。

 しかし、心は魂の属性ではありません。物質体(肉体)の属性なのです。その属性が理解されるまで主導してしまうのです。

 心が物質体を創るのですが、心は物質体にしがみついているのです。

アッシ: もう、頭が混乱しているアナタ。考えちゃダメだよ。頭でこの世の仕組みが解るはずないんだから。いいかげんに書いているんだから、いいかげんに読んでこそ波動が共鳴して、この文章に表現できないこの世の真理が浮かび上がるってわけ。

 なんて書くと、その気になってしまうアナタが可愛い。ね、おマヌケさんて可愛いよね。 

可愛くない(妻、言い切る、談)。 

アッシ: つ、冷たいんだ〜。

 

御筆様: 一つの魂がこの次元にいる間には多くの心と相対します。そして、一つ一つ心を消して(静めて)いく事が目的であるとも表現できます。同時に歪みから創られたこの世から、多くの心も生みだされますので、スパイラル状態の循環が永遠に続いていくのです。

 もう一歩進んで表現するなら、「存在」しない幻(心)を「存在」まで高めているとこに、この次元の真の姿をかいま観ることができます。

アッシ: 理解の段階の違いで、まったく反対の表現になっちまうから、受け取り側の問題でもあるんだね。表現のまずさは読み手がバカー、じゃなくてカバーすればアッシは気が楽。カバーできなくても楽だけどね。

俺はこの世で一番、無責任と責任もって言える(謎の作者、談)。 

アッシ: おっ、なかなか立派な発言だなあ。

 

御筆様: 心はある肉体(物質体)から発した波動なのに、その個体が分解しても心だけ残る場合があります。いいえ、残る方が多いのです。そしてその心は受け継がれていきます。あるいは分解しなくても心が離れる場合もあります。心は幻なので法則に縛られないのです。

 心は単独では消えてしまうから(幻だから)、別な物質体や魂にしがみついているのです。心の別名「こだわり」が強いほどしがみつく力も強いのです。

アッシ: 「心」と「こだわり」は同じだったのか! そうすると「優しい心」というのは「優しいこだわり」の事になるなあ。なるほど。じゃあ「こだわりの無い心」なんてムチャクチャを言ってるわけだ。個人的にムチャクチャは好きだけど。

御筆様: 心は物質体を創っています。あるいは、心のわがままを許して物質化してくれている次元になっています。つまり、物質体には必ず心があるのです。ただし心に自由意志があるわけではありません。たった一つの種類の「こだわり」がその心なのです。

 「場」としての物質体の大きさによって、心が幾つも含まれていく仕組みになっています。人間の肉体には千差万別の種類と数の心が入っている事になります。

アッシ: 今の社会は物質ばかりに目を向けて心をおろそかにしている、とマジメ顔で言う人がいるんだけど、考え違いをしているんだって。本当は物質じゃなくて心に操られているのが実態なんだ。心は物質を求め「こだわり」の満足を欲しがるからそのように見えちゃうだけ。本気で肉体(物質体)の事に目を向けている人なんてほとんどいない。

 だからボールペンさんが立ち上がったんだ。だけど、安定しないからすぐコケるんだ。けっこうボールペンさんもオッチョコチョイだね。足は三本なくっちゃ。ね。(人間は二本だから安定しないんだって)

 といっても、心に目を向けていくわけではないよ。精神界を中心にするって事は、魂を中心にしてこの次元を観ていくって事なんだってさ。心じゃ無いんだよ。

 


 

      心と体と魂

 

御筆様: 本来は縁のある物質体から、自分にしがみついている心の正体を教えていただくのです。何の為に物質界に来たのか思い出して下さい。物質と心と魂を区別して下さい。そして、それぞれの関係に目を向けて下さい。 

アッシ: 心と体の関係なんて、なんだっていいんだよ。深い関係がある、とだけ知っていれば。こだわっちゃだめだよ。理屈じゃ理解はできないんだから。

 どんな関係でも、ほとんどそうみたい。内容じゃなくて「ある」事が大切。どうせ内容なんてどんどん変わっちゃうんだから。(お〜、深読みするとウンチクのある言葉。ウンチクって、竹で作ったウンコじゃないよ。)

御筆様: 通常、心は肉体にしがみついているのですが、その個体が生きているまま魂にしがみつくと「生き霊」になります。肉体が分解してもその魂にしがみつくと「幽霊」になり、さらに他の個体にくっつくと「霊障」になります。つまり「幽霊」は魂ではなく心のほうなのです。

アッシ: いきなり「幽霊」とか「霊障」とかヤダナァ。あんまり書きたくないなあ(ホンネ)。霊魂とかレンコンとか貧困とか。アナタ、好きですか?

 レンコンは体に良いけど、貧困は暮らしがキュウクツ。晩婚は個人の勝手。マイコンはマイクロ・コンピューターじゃなくて、マイ・コンロの略(ワッハッハ、ひっかかったね)。アイコンはあなたがスキよのサイン。大根はおろしが好きさ。ああ、無駄な言葉はきりがない。マトモに読んでるアナタがえらい。

御筆様: 人間の魂はまだほとんど眠っている状態で、霊障を起こせるほどの力は無いのです。それに性質の基本として、魂は意志的に他の魂の障害を起こせないのです。また物質界の中では軽いので肉体や心を離れると、大体同じ波動帯まで自動してしまうのです。

 肉体がこの物質界では重いのは当然なのですが(氣の塊だから)、心も重いのです。もちろん種類や大きさによって異なるのですが、心も「こだわり」の固まりなので、人間の目には見えなくてもエネルギー的な作用をするのです。(氣の章で記しますが、心と氣は違います)

アッシ: 予習の時間です。「氣」は「この次元」における「神」の構成素となるものです。意志がありません。しかし、「神さま」(神と区別)「魂」には意志があり、意志そのものが「心」となって顕れるのです。

 これから先、こういったメンドウくさい文章が待っているんだよ。アッシだったらもう読むの止めるけど、どうする? 

難しく書く作者はアホだ(マサール、談)。

アッシ: これは真実。

 

御筆様: 繰り返しますが、魂にこだわりがあるのではなく、心そのものがこだわりなのです。魂は心が消える時に発する調和波を「智」として体に染み込ませるのです。

アッシ: ここもポイントだよ〜ん。ところで、だよ〜んに青春時代を感じたらアッシと同年代。おそまつ君、も〜れつア太郎、天才バカボンの豪華黄金ギャグリレー。

千の真理の言葉も一つのギャグにはかなわない(プラトン、談)。

 

 


 

      心の役割

 

御筆様: 魂は自分で成長したり進化したりするのではなくて、肉体(物質体)とその心(幻、こだわり)により進化させてもらっているのです。

 心は「幻」であり「こだわり」であり「迷い」なのですが、この次元では根源となる尊い対象でもあるのです。

魂の進化を説く人間はゴマンといるが、進化した魂で説く人間はほとんどいない。ゴマンがゴーマンに変わっただけである(クリシュナ神、談。私、珍訳)。

アッシ: 大陸の沈下を説く人間はゴマンといるが、沈んでからは誰もいない。ワッハッハ。

 

御筆様: 「心が変わると体が変わる」だけでは意味がありません。心を静める(無くなる)と魂が膨らむのです。魂が膨らむとそれに応じて体が変化してくれるのです。すると新しい心が生まれるのです。

 しかし意識が変わっただけで魂が進化するわけでもありません。また、心を無くすのが目的でもありません。心を理解するのが方法になっている次元なのです。

アッシ: 「心が変わると世界が変わる」も同じだね。とんでもない世界にいたんだね。だけど急いじゃだめだよ。リズムに合わなきゃ歪むんだって。

リズムの知覚なしに宇宙は語れぬ(バートランド・ラッセル、談)。 

アッシ: リズムって調和を顕すものの一つなんだってさ。

 

御筆様: 「心を清める」とは真に心を浄化する事です。心の中を綺麗にするというより、心そのものを透明にしてしまう事です。魂の汚れが心なのです。

 汚れは悪い事でもなければ、不必要でもありません。排除すべき事でもありません。愛する対象として、幻(心)があるのです。

アッシ: 綺麗なものや、すばらしいものは、すでに「愛」に満ちているんだって。だから、ただ「愛」を受ければいいんだってさ。汚れたものや固まっているものこそ愛する対象なんだってさ。だけどねえ、なんか変態っぽい気がするんだけどなあ。汚れモノが好きなんて。

 アッシの下着や政治家のみなさんなんて愛される資格が十分なんだけど。う〜ん。悩む。

悩みが人を成長させる訳ではないが、きっかけにはなるでしょう(山田老師、談)。

 

御筆様: 決して体より心が大切なのではありません。大切なのは魂が進化する事で、そのお手伝いのために「心」という幻が用意されていたのです。そして心の力が、体や魂より大きく作用する世界を我々は選んだのです。

アッシ: 要するに、我々はまだまだボンクラで、心(幻)に振り回されてからでないと気づく事もできないんだって。そのクラスにいる事実を認めましょうよ。クラスの中には多少出来る者や不出来な者もいるけど、ボンクラクラスにゃ違いない。不愉快でもあなたとアッシはボンクラ仲間。仲良くしましょ。仲良くできなきゃ別れましょう。

あのとき、あんなにスキだって言ってたのに・・・「だけど、心はすぐ変わる」(寺山修司、談)

アッシ: ね、心ってかなりロクデナシなんだ。

 

御筆様: 心は内側に対して反面教師の役をしてくれているのです。外側には創造の力となります。心は幻でも「無」から物質を固める力があるのです。そして「無」に帰す力も。

アッシ: 神性はすべての物質体の性質で、仏性は「神」に溶(解)けようとする魂の性質なんだってさ。ごちゃまぜにしないでね。心には「こだわり」以外に何にもないんだって。

  人間には神性も仏性も凌駕するパワーあふれる愚性(心)がある(空海、談)。 

アッシ: 弘法(ごぼう)も空海?(食うかい?)。屁の出そうなダジャレだ。

 

御筆様: 心そのものは存在になりえませんが、この次元は中心に心を役立てる仕組みになっています。存在から最も遠いものを存在に変えているのです。

アッシ: 表面でみると、心はウソつきになったりするのだけど、心も体もその他のすべても、何一つ無駄が無いんだなあ。幻が大きな役割になっていたなんて。これをペンさんから聞いた時、アッシは結構感激してしまいました。おっと、涙が・・・。

 あなたのゼイニクだって無駄じゃなかったんだ。アッシのヒネクレた心だってとっても重要な役割。あなたの厚化粧も無駄じゃないし、アッシのダジャレなんてすごい意味深いかも知れない。

 


 

       まとめ

 

  @ 心は幻である。「こだわり」である。

  A この次元は幻が力を発揮する「場」である。

  B 心は魂の属性でなく、物質体(肉体)の属性である

  C 心はこの世を創りだす力がある。

  D 心が消えると魂が成長する。

  E この次元は幻でさえ役立つように設定されている。

 

 

    無責任な注釈

 

[鉄舟]

 山岡鉄舟。剣と禅の道を一緒に歩いたらしい。剣も奥が深いんだね。

[妻]

 作者の創作人物である。本物の妻はとても優しいのだ。疑ってはいけない。

[マサール]  

 ドラゴンクエストYに出てくる双子の賢者の一人との説あり。謎の作者の兄との説もあるが不明。 

[プラトン]

 古代ギリシャの哲学者。ソクラテスの弟子らしい。同性愛者との説あり。プラトニック・ラブの語源。プロレスのツープラトンとは関係なし。

[クリシュナ神]

 インドで人気のある神様。ほかにもヴィシュヌ神やシヴァ神、その家族など多数いらっしゃるが、絵画や像からの顔を見ただけでは区別はつかない。

アーユルヴェーダのクリシュナ先生はマジメ風だがヒョウキンと観た。

先生、失礼しました。

[バートランド・ラッセル]

 科学者だったんだね。プロレスラーと勘違いをしていたのは私だけか。

[山田老師]

 宇宙の平和のために全世界の宗教指導者を集めた高僧。ウルトラマンやスーパーマンよりカッコよかった。

[空海]

 別名、弘法大師。パワーが強すぎて時空を超えてしまった、という説あり。謎の人。

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