第 十 七 章 言 葉
言葉は不便?
御筆様: 言葉の役割として、意志や情報の伝達がありました。また、文字を媒体として、記録と通信に利用して来ました。いずれの場合も、特定の言葉や文字に対して、共通の認識が絶対条件となります。
実際は言葉が無くても意志や情報の伝達ができるし、文字が無くても記録や通信もできるのも事実です。
アッシ: コワミ系ベーア語は知ってる人しか話ができない。だから言葉は不便なんだ。
文字をもたない地球人も結構いるけど、記録も通信もできているし、ちっとも困ってはいない。人間以外は文字なんてもっていないのが普通だぜ。
超古代においては、一つの文字の意味が今の文字より柔らかくできていて、ずっと多くの情報や応用がストレートに感じられる波動になっていたらしいけど。今はガチガチ。
アッシとワイフが出会った頃は目と目で話していたもんさ。それが今では、あ〜あ。
愛に言葉はいらないが結婚生活にも言葉はいらないぜ。「おい」「あれ」「ん」で十分
だ(強気の亭主、談)。
結婚生活に亭主はいらない。給料袋だけで十分よ(普通の妻、談)。
アッシ: 圧倒的多数で、妻の勝ち〜。
御筆様: 言葉で他との意志疎通はできません。言葉で真実を顕わせるはずが無いのです。でも、言葉の本当の役目が解らなかったので、とりあえず使っていたのです。そう、頭脳と同じように使い方の誤りだったのです。
アッシ: 何をどんなふうに説明しても、伝えたい事がそのまま伝わらないと知っていながら書いているわけです。む、空しい。なんという無意味な作業だろう。
無為無策。無学無能。無行無食。無銭飲食。うちのカアチャン鯨飲象食。
ああ、またも空しいムダ言葉を連ねてしまった。・・・なんてウソだよ〜。
本当の事なんて最初から解らないし、本気で伝えたいわけじゃ無いし、冗談が言いたかただけだし、ヒマだったし、ボールペンはうるさいし、腹は減るし、屁は出るし、
あっ、ミも出ちゃった〜。カレーを食べながら読んでいる人、ごめん。
下品を顕す人と下品を隠す人とで社会は成り立っている(森田一義、談)。
知ってるかい。おめ〜ら全員下品なんだぜ(クマさん、談)。
御筆様: この次元は言葉の波動でも事象を創っています。それは、心のように物質から出た意識(こだわり)で無くても、言葉そのものに事象を現す力が備わっているからなのです。
判断もせず、感情も欲も無く、意味も解らずとも言葉の波動は物質界にその言葉に対応した影響を及ぼすのです。
しかし、対応する「場」は言葉によって決まります。言葉が「場」を選ぶのです。あるいは、言葉に対応する波動のある「場」しか事象が現れないと表現もできます。
アッシ: 「最初に言葉あり」の意味が拡大解釈されているそうですよ。これは人間用なんだって事を忘れちゃダメだって。ここでいう言葉とは波動の事なんだから。しかも、この次元に現れた最初が波動だって意味で、すべての始めじゃないんだよ。
「すべて」には時間も波動も何もかもがそろっていたんだってさ。
(ふ〜ん、ペンさんて物知りだねえ。なんか納得して感心しているアッシです。しかしアッシはどこにいるんだろ)
「言葉は神なり」もその時の講釈用なんだね。あたりまえか。この次元で具現力があるって事は、言葉は幻だって証拠でもあるんだから。
最初に方便あり(神様、談)。
方々に便あり(インド人、談)。
アッシ: インドにはトイレが無いのではなく、どこでもトイレなんだよね。アッシは好きです。それにしてもインドの朝のトイレタイムは壮絶だねぇ。
おまえはウンコの話が好きだねえ(ペンさん、談)。
アッシ: ウンコが嫌いな人は毎日「嫌い」を創って、腹に溜めているのか。物好きとしか言いようがないね。アッシの方がはるかにマトモだな。ワッハッハ。
言葉は便利?
御筆様: 一つの言葉の表す事象は発した本人しか解らないようになっています。言葉の共同認識といっても、正確な認識はできません。相互の誤認で成り立っているのです。
つまり、言葉は他への伝達に使うものではなく、自分のために使うものなのです。自分の心のコントロールのためにあるのです。
アッシ: 心は野放しにしておくと、どんどん歪む性質があるんだって。ヘタにかまっても歪むんだけどね。
心ってしょうがねえなあ。曲がり癖のついたハンドルみたいなもんだね。
歪みがなければ物質はできない(カタカムナ人、談)。
アッシ: う〜ん。すごい言葉だね。
御筆様: 肉体を含めた事象は心によって変化します。心は心によって修正しにくいので、呼吸や体の動かし方などから修正していきます。
心はその時の質と量に応じた「氣」を集め動かす事ができますが、「氣」を動かす事によっても、その時の質に応じて心を静める事ができるのです。
単純な呼吸法や、動、静功はその一方法になります。
意志と意識による心の修正法としては「内観」や「放下」「刺激」「拡大」など幾つもあります。
アッシ: 心のほうの言い分としましては、修正なんてして欲しくないそうです。
正しさばかり押し付けるなよ(ピュアなこころ、談)。
アッシ: そうだよねぇ。いけないコトもやりたいよねぇ。
御筆様: 言葉は意志も意識も正誤も関係なく心を変化させる事ができます。ただし、使い方によって「思い」と正反対にもなります。
修正も歪曲も決まっていません。単純に「思い」より優位に働くだけです。だから、コントロールが可能なのです。
自分の欲望は言葉によって叶えられます。心のコントロールもできます。しかし、心が消えたわけではありません。
アッシ: ここが重要なんだよね。心のコントロールと心の消滅はまったく違うのに、言葉の威力にビックリして言葉の信奉者になりやすいんだよね。
え〜い、静まれ静まれ。このお方をどなたと心得る(助さん、談)。
ず、ずるいや〜、そんなの(悪代官、談)。
ワッハッハ。セリフ(言葉)より笑いじゃよ(黄門様、談)。
アッシ: ムム、できるな、黄門よ。
御筆様: この次元の大きな存在理由の「起きた出来事を、味わい、消す」という事によって魂の進化がなされる法則にあてはめると、言葉で心のコントロールをするようになって「味わう」ことが出来るのです。しかし、魂の進化の一過程でしかありません。
今の言葉のほとんどは未だ「味わう」使い方をしていません。そして、消す(超える)事はさらに重要なのです。
アッシ: この法則にあてはめれば、何でこの世に生まれて来たか、という問いは頭では答える立場に無いけど、魂からなら答えられるね。
生まれる事と死ぬ事は「神」の領域だから知ったこっちゃないけど、「味わう事」はその人の受け持ち分なんだ。そして、コントロールが出来る、出来ないで「味わう」内容を自分で決められるんだって。
ゴエモンよ〜、ジョークの頻度と自己実現のパーセントは比例するんだぜ。ダジャレぐらい言えよ(ルパン三世、談)。
急に言われてもセッシャは、あセッシャうなあ(ゴエモン、談)。
アッシ: だめだ、こりゃ。
言葉は無用?
御筆様: 言葉が消える(超える)と真実が伝わるのです。
逆の表現を使うなら、言葉では真理も真実も真なる事はすべて伝わらないのです。ただし、真なる事を理解するきっかけにはなります。もっとも、どんな出来事でも真理への道は続いているものです。
アッシ: 言葉で真理を説こうとする伝導者の皆さん、科学者の皆さん、センセーの皆さん、ゴメンナサイ。またまた皆さん方の無用無能論のようになっちまった。でも、本当は知っていたはずですよね。皆さん、優秀な人達ばかりですもの。ほ、ほ、ほ。
再三再四最後まで繰り返すけど、これはボールペンさんの意見です。アッシは無知、無能、無力、無責任の「役立たず四元素」から成り立っています。したがいまして、アッシに向かって何かを言っても、空しさしかお返しできません。アッシからず。
蛙の面にしょんべん(人間、談)。
なんて失礼な動物だろう(蛙、談)。
御筆様: 「科学と宗教」の章でも記しましたが、言葉による科学、宗教は真理に至る前段階であり、真理の探求ではなく幻の追求なのです(真理の探求も目的ではない)。
そして、なぜ幻が主軸になっているかが解った時から、幻を映していた霧が晴れていき、その向こうに広がる景色が観えるのです。
言葉が消えてもテレパシーが言葉の替わりになるのではありません。伝達の必要がなくなるのです。壁が消えるのです。
その魂が大いなる調和を受け、行いをするのに意志の伝達は必要ありません。この時の行いの事を「愛」というのです。「愛」に言葉は必要ないのです。
アッシ: と言いながら言葉でエラソーに「愛」だの「真理」だの解説しているのは何故?
疑問を持つから間違いが起こるのだ(道元禅師、談)。
矛盾を認めると前に進める(ユークリッド、談)。
歪みや矛盾がこの世を創ったって言ったろ(再びカタカムナ人、談)。
御筆様: 言葉は受け取り側の問題です。人間同士であろうとも、人間以外からとの意志や情報の伝達であろうとも、それを言葉で表すかぎり受け取り側だけの表現になります。
つまり、「神さまの言葉」は無く、本人の言葉だけがあるのです。
アッシ: 言葉は具現化の力が強いから、使い方にコツがあるんだ。特に名詞はそのまま実現する働きがあるんだって。
「事故にあわないように」も「事故を起こせ」も事故を呼んじゃうわけだ。そういう時には「安全」の名詞を使うんだよ。
でも、プラスの言葉にこだわるより、陽気の中で暮らすのが本当のコツというものさ。
まとめ
@ 言葉は意志や情報の伝達道具ではない。
A 言葉の波動は意志が無くても事象を創る。
B 言葉は自己コントロールのためにある。
C 心のコントロールは出来ても、消すことは出来ない。
D 言葉が消えると真実が伝わる。伝達の必要が無くなる。
E 言葉は受け取り側で意味が決まる。
F プラス言葉を超える時代が始まった。
無責任な注釈
[森田一義]
多くの人達がおもしろがったから世に出て来たらしいよ。おもしろいのはパワーが強まるからなあ。
[クマさん]
自称ゲージュツカ。プーさんではない。何故か作者は好きなんだって。
[カタカムナ人]
古代日本を指導した宇宙人らしい。そういう人がいない時代が続くと、人類は退化してしまうみたいだ。
[黄門さま]
さあ、みんないっしょに、ワッハッハ。
[ルパン三世]
ドロボウさんて、地球規模で見れば単なる運び屋さんだね。
[ゴエモン]
ルパン三世の友達。剣の達人。つまらぬモノばかり斬っている。
[道元禅師]
曹洞宗の始祖。正法眼蔵の著者。作者の家も曹洞宗の不良檀家。
[ユークリッド]
古代ギリシャの数学者。考えれば解らなくなる、と教えてくれた。えっ、教えてない?