第 六 章     人 間

 

 

      人間とは?

 

御筆様: 物質界の中で人間を取り上げてみます。

 この次元は魂が「神」に融けるために用意された「場」です。そのための物質界と非物質界があり、物質界は物体という粗いけれど幅の広い波動体が用意されています。非物質界は光体という精妙ですが幅の狭い波動体が用意されています。

 人間は肉体という物質体と、進化の機会を与えられた魂の合体状態を指します。

アッシ: あ〜。人間というだけで何か疲れてきた。ほんとにそんなにメンドウなのかなあ?

  人間って、大きいんかい? 小さいんかい? 目覚めているんかい? 眠っているんかい? 映画見たかい?(小栗公平、談)。  

 

御筆様: 魂たちは物質界と非物質界を幾度も往復しています。非物質界の光体は精妙なため、そのまま物質体と重なっています。これは物質界と非物質界が重なっているためです。そして、両界を同時に暮らしている証拠でもあります。

 また、魂たちは千差万別ですので、物体も光体も千差万別なのです。

アッシ: 光体をエネルギー体と考え違いしてる人が多いんだって。そもそもエネルギー体なんて無いんだってよ。物体でも光体でも何も無くても、エネルギーは必要ならば自由に出没するだけだって。エネルギー不変の原則なんて幻想学(物理学)時代だけのおはなし。

 科学者を自称する人達や物事を理論で判断する人達は、見えない世界との接点としてエネルギーという概念までが限界みたい。科学者やめれば先に進めるのに。「科学」という言葉にすごくこだわるんだよね。

御筆様: 肉体は生命で出来ています。生命はこの次元では「流れ」としても見つける事が出来ます。この次元は時間が影響するように設定されているからです。

肉体は時と共に流れの中で一つながりになっているのです。鉱物、微生物、植物、動物と「流れ」としても一体を観る事ができます。でもそれは肉体の成長ではありません。その都度用意される「場」の区別です。循環の一部分であり、根は一つです。

アッシ: 人間は万物の霊長である。低調である。テイノウである。

(本当は凄いヤツらしぜ、の声を聞いて)

本当は凄いテイノウである。

御筆様: 物質界においては、どんな遠くの宇宙の星も全く一つながりの一部なのです。

アッシ: さっきの続き。テイノウを正しく進めるとムノウになり、やっと人間を卒業できるんだってさ。ムノウなあなた、あなたは実は進んでいたのだ。すご〜い。

御筆様: 人間における主体はもちろん魂である我々です。肉体はすでに一体である以上、主体にはなりえません。その概念さえ必要ありません。だから人間の主は魂ですが、肉体は従ではないのです。この次元は主と主の教師しかいないのです。

アッシ: この先生が厳しいんだ。何にも言わない。態度で現すだけ。ダメとかイイとか言わないもんね。こういうひと、苦手。

よ〜し次は優しい女性に生まれ変わってやる。そしてアッシ(魂)に目一杯優しくするんだ。優しいオンナ、ヤサシイオンナ、う〜ん、最近見てないなあ。

「ボカ!(殴られた音)」(殴ったのはヤサシイ妻です)

ん? どうやらアッシは既婚者らしいね。忘れてたわい。

  粗雑な妻がいるだけでは哲学者に成れない。妻の暴力と脅迫によって無理やりさせられたのだ。え〜ん(ソクラテス、談)。

 


      人間と魂

 

御筆様: 魂は個性をもつために生まれたのですから千差万別です。つまりこの次元の主人公はただ一人(一個)だけです。物質界に限らず非物質界においても主人公はただ一人だけです。「おおいなるもの」さえこの次元内では脇役にすぎません。

アッシ: この世界はアッシだけのために用意されていたのだ。すでに世界の帝王だったのだ。アッシはていおう、アッシはテイオウ、アッシはテイノウ、アッシは低能、あれ?

御筆様: 肉体には八十兆から百兆もの細胞があります。その一つ一つに魂があります。さらに一つの細胞内にも多くの数の構成素があり、それらにも魂があるのです。細胞だけでは無く幾百兆もの大腸菌を始めとする菌も魂なのです。ウイルスも無機物の結晶もすべて魂なのです。

アッシ: アッシっていう人間もかなり凄い気がしてきた。ン百兆の代表だぜ。えっ、代表じゃないの? 責任者? あっ、だめだめ。責任という言葉はアッシに合わない。別れてくれ。

御筆様: 体内では常に新たな細胞が生まれたり、新たなウイルスが生まれたりしています。それらはすべて魂の体となり、魂も同時に生まれています。

 例えば一つの細胞が約一カ月で分解するとします。その間でそこに宿っている魂は学んでいるのです。そうして非物質界に一度行って、また物質界の何かに宿り直すわけです。幾万回、幾億回と繰り返して学んでいるのです。

 非物質界と物質界のいる割合は、魂の進化が進むほど非物質界が多くなるようです。進化できれば自動的に大きな「場」に宿っていきます。

アッシ: これはウソだね。誓って言うけど、アッシはそんなに勉強しないしマジメじゃない。よけいなお世話だけど、あんたもそうだよ。

  勉強しなさい。あなたのために言ってるの(ママ、談)。

 あなた(親)こそ、本当の勉強をしなさい。(子の守護霊、談)。

 

御筆様: 体内や体外で生まれる細胞やウイルスやその他の物質は、人間が創り出しています。人間の心が創り出しています。人間が「神さま」と呼んでいる創造主も人間自身も仕組みにおいては変わりがないのです。

この次元は心(幻想)が力を発揮するように設定されているのです。心が創り出した物質に魂が宿るのです。

アッシ: そうすると「神さま」はしょっちゅう間違いや気まぐれを起こしているわけだね。

御筆様: そのとおりです。だからこの次元に存在しているわけです。

アッシ: そうだったのか。間違っても気まぐれてもいいのだ。いいかげん者、バンザイ。

御筆様: 間違いのままでは意味がありません。修正があってワンセットになります。それに、あなたの間違いと「神さま」の間違いでは質が違います。魂の大きさによって解放の質が広がっていくからです。人間の魂は今のあなたの大きさです。それ以上でもそれ以下でもありません。

アッシ: 我々は魂だから食べなくてもいいけど、人間は食べてウンコを出すんだ。その事を理解してないと物質界にいる意味が解んなくなるぞ。と、のたまあっています。

  ウンコを思ってカレーを食べるな(祖父の遺言より抜粋)。

アッシ: カレー、好きなのに、意識するじゃないか。じっちゃんの意地悪。

 


      人間の生き方

 

御筆様: 人間は愚かな事を行いやすいように創られているのです。しかし、人間が愚かだというわけではないのです。

また我々の魂が「神さま」だからといって人間も素晴らしいわけではないのです。素晴らしいのはこの次元の仕組みです。あるいはすべてが素晴らしいという表現もできます。

 人間は肉体という「神」と、魂という「神さま」が合わさっているのですが、心という「幻」が優先する次元にいるのです。

アッシ: 魂の進化は学力、体力と違って「一発逆転」があるらしいぜ。一瞬にして進化するのが普通だってさ。人間である限り同じ条件内だから、オセロゲームみたいなものらしいよ。それまでの進化と別な生き方をしていても、一瞬にして進化のための経験に変えられるらしいよ。

御筆様: 人間として生きていくのに経験も知力も必要ではありません。努力も根性も頑張りも邪魔になっても必要にはなりません。もちろん勘違いをしたという経験にはなります。

 しかし魂の進化に関しては、「智」を受ける事とそれを出す「行」が不可欠になります。しかも質が重要です。数でも年数でもありません。その事が出来るまで多くの間違いや勘違いをしていくのですが、間違いや勘違いが必要ではなく、間違いや勘違いを理解する事が必要なのです。

アッシ: ここの言葉、スキ。アッシは努力や頑張りとは仲良くなれない。ナマケモノやマヌケモノやタワケモノとは仲良くなれる。

タワケを愛して四十年。おっ、アッシの歳はなんてステキな四十男か? 謎の作者がその神秘のヴェールを一枚一枚、いちまい、いちまい、ああ、いちまい足りない。足りないのはアッシ自身か。アッシ自信家。おお、そ、躁状態だあ〜。

 躁鬱質と分裂質を区別して下さい。あなたは分裂質です(主治医、談)。

 

御筆様: 「考え」は不調和をおこしますが、それによって「調和」を学べます。「考えぬ」事を修正の方法にすると心が静まり、「神」(体)と「神さま」(魂)が交流します。

アッシ: 心をウキウキさせるのじゃなくて、生命(体)のキラキラに感謝してしまうように暮らすのが、理想の人間の生き方だそうです。おだやかに、やすらかに。

 アッシの場合、おだやかというより単なるナマケた生き方ですな。

  理想を追えば逃げて行く。求めば歪む。しかし、現実の一瞬を誠実に暮らせば、理想に変わってしまうだろう(オーロビンド、談)。

アッシ: ところでギャグを入れても「誠実」になるのかしら?

  ギャグは世界を救う、かどうかしらない。しかし、ギャングは世界を救わないだろう。(謎の作者、談)。  

アッシ: う〜む、実に名言であるぞ。

 


       まとめ

 @ 人間は肉体と魂の合体状態である。光体と魂の合体だけでは人間ではない。 

 A 人間の主体は魂であるが、肉体は魂の教師である。

 B 肉体によって新たなる個性を魂に染み込ませ、他へ役立てるために人間になった。

 C 肉体という大きさの「場」が、その大きさの魂である。

 D 肉体には「心」が備わっていて、その「心」を理解するのが方法になっている。

 

    無責任な注釈

  [小栗公平]

 映画「眠る男」の監督。

  [ソクラテス]

 悪妻のおかげで哲学者になれたと言われている。でも仮に悪妻なら、それを見抜けなかったのはオマヌケさんだし、良い夫婦になれなかったのは、自分がノーナシの証明になると思うけどなあ。

  [オーロビンド]

 ヨガ行者。実践的思想家。死後、インドでその思想を継いだ理想都市がゆっくり出来つつある。中心に調和波動センターを建設中。人類が存在中に完成するんやろか?

 

第六章は終りです。ご苦労様でした
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