第 九 章   陰 陽

 

      幻の陰陽

 

御筆様: この世界を陰、陽という観点から表現する事があります。しかし陰、陽という性質を結果で判断してしまうと、せっかく見えない世界に広がった意識を再び見える世界だけしか通用しない思考法に戻してしまいます。陰陽論は思考法ではないのです。

アッシ: 最近多いよね。初めて触れた見えない世界の感激でわけがわかんないみたい。
 頭の良いマジメな人ほど感激するみたいだよ。冷静に冷静に。ドウドウ。
 陰陽に目を向けるのは入り口なんだよ。この次元の仕組みを理解するキッカケの一つとしてとらえると、頭の力みが抜けるって。

御筆様: 例えば太陽(大陽)に向かうから陰であり、大地(大陰)に向かうものは陽である。というような覚え方だと一つの判断法になっても、そこに働く大いなる性質を忘れてしまいやすいのです。

 陰陽論者によっては、まったく逆に、上に向かうのは陽、下に向かうのは陰と説明する人もいます。理解の深さによって陰陽が違ってしまうのです。

アッシ: 宇宙の法則だぁ、なんて力んでいる覚者さんに告ぐ。

愚かな民衆など相手にしないで、覚者さん同士で解説しっこすればいいよ。そして、日本一の覚者さんを決めてね。ワッハッハ。

  桃太郎さんにホレたわけじゃない。食べ物にホレたのです(サル、キジ、イヌ、談)。

 

御筆様: この次元の法則では同じ波動は共鳴するので、陰陽的に表現するなら、陽には陽が集まるのです。陰に陽は近づかないのです。つまり、陰に陽が向かうのはこの次元の法則を超えている力が働いている証拠なのです。

 すべては「調和」に力が働くのであり、陰陽に働くのではありません。そのことを理解するための方便なのです。

アッシ: 働くという字はプレッシャーになる。プレッシャーはよくない。だから働くのはいけませんよ。無職がいちばん。

  アナタ、何でもいいから働きに行って(妻、談)。

アッシ: 追い出されたな。やっぱり。

 

御筆様: 陰、陽は幻という事を最初に理解してください。現れの結果を仮に陰、陽と名付けただけなのです。その奥の「調和」を敬うのが目的なのです。

 「調和」そのものを陰陽としてとらえた場合は、なおさら陰陽から自由になる必要があるのです。

アッシ: 敬うのはいいよ。ラクだもん。へへ〜って、ふにゃ〜という態度でしょう。イバルのはくたびれるけど。へへ〜と力が抜けると屁屁〜となる時もあるね。

御筆様: 食べ物さんを陰性、陽性として一方向性の物体としてとらえると、分析栄養学の誤りと同じ繰り返しをします。

〇〇の場所で取れたからとか、〇色だから、などと見た目で決めつけてしまいます。そうしたデータを頭の中や本の中にしまっておかないと、判断もできない、あるいは判断しないと食べられない不自由な食生活になってしまいます。

 あらゆる物体に魂が宿っていると理解すると、食べ物さんとの付き合い方がまったく変わっていきます。分析学や表面的な陰陽論は失礼にあたると気が付きます。受け入れる肉体にしても、一つの食べ物さんに同じように反応するという考え方は「生命」に対する無智(無恥)でしかありません。

アッシ: 食べる時に頭を使うから変になるのだ。いただきます、と手を合わせる事と口を使う事だけなんだよ。いつでも全部が美味しいし幸せだしありがたいのが事実。そうじゃなかったら、食べる側に問題があるだけで、食べられる側はノープロブレム。

OH、得意のいんぐりっしゅが出てしまった。謎の作者はバイリンガルか?

 バイリンガルをバイリンギャルと覚えて、バイオリンを弾ける女の子の事だと思っていたのはアッシです。ワッハッハ。 モンクあるか。

御筆様: この次元で物質体と物質体が出会うと、全体としての調和の力が働きます。例えれば陰には陽で答えようとします。その調和度はその「場」としての魂の進化度と正比例します。限定した空間においては二つの物質体の性質密度の許容点に向かう力となります。

アッシ: 何言ってんだか解る? 解った人、後で説明してね。アッシにはムズカシイ。

御筆様: そのために陰、陽というのは常に相対性のものとなり確定ではありません。基準をずらせば陰性物体も陽性物体と名前が変わるのです。さらに時間の波動も大きく影響するのです。時間が物質体に変化を促すからです。

 そのほかにも温度の波動が物質体に大きな変化を促します。温度が高くなると変化の速度は増し、大きさは広がります。低くなると変化が遅くなります。しかし、止まる事はないのです。絶対零度は今の物質界での基準なのです。この次元で温度が無くなる事はなく、波動の変化は常に起こっています。まして物質界には多くの波動が係わっているのです。

 物質体と物質体が出会わなくても性質は変わるのです。時間が常に流れている次元では性質を確定出来ないのです。諸行は無常なのです。

アッシ: 陰気なキミも陽気になれる。インキンなあなたもヒョウキンになれる。すべてこの世はノープロブレム。

 例題を一つ。水は陰性、陽性どちらでしょう? 答え方によって陰陽論の理解度、この世の理解度が解るんだって。けっこう、きびしいぜ。

アッシの答えは、何でも中性。バカの一つ覚えさ。ワッハッハ。

  相対界の陰陽を持ち出したのは、絶対界の自由に至る方便である(桜沢如一、談)。

 


      陰陽論の役割

 

御筆様: この世は陰と陽で成り立っているという意味を表面でとらえてしまうと、多くの矛盾に晒されます。「場」を限定して動かないものとしたり、物体を変化しない単なる物質と認識した場合に陰陽論で単純に判断してしまうのです。

 「陰極まって陽となる」というのも表面的な陰陽論では矛盾だらけです。しかし、この言葉には陰陽論の本当に伝えたい意味があります。単純な陰陽論を超えているのです。これこそが陰陽論の性質を表現しているのです。

 基本を調和に働く力で成り立っていると理解してください。そして調和は常に流れているし変化し続けている、と理解して下さい。

アッシ: 基本はいいかげん。あっちにフラフラ、こっちにフラフラ。私の人生風まかせ。

  風に全身全霊をおまかせする事こそ積極的に生きるという事なのだ(中村天風、談)。

と言ったかどうだか知りませんが、アッシのような根性無しは、天風さんタイプが苦手なのだ。

 

御筆様: この次元に働く調和を敬う目的で陰陽論が生まれたのですが、生活に陰陽論を活かすとは、頭を使わず、肩の力を抜く事を目的としているのです。決して陰陽論でリードするわけではありません。

 自然な食事法、自然な睡眠法、自然な交際法などの人間の生活のモデルを自然から学び、この世のシステムを理解するための方便なのです。ですから、不自然な考えや行動をする人間だけのものなのです。

アッシ: 陰陽論なんて縁のない人々が理想的な陰陽論の生活になっているわけだね。なんにも考えない生き方が最高になっちまうから、この世はおもしろいんだぜ。

  利口な人は愚かに、無学な人は最高になる日がくるでしょう(イエス、談)。

 神の息子は「神」を忘れス人々の前に現れる。何時もメッセージを受け取り続ける我々には必要無かった(アボリジニ、談)。

 

御筆様: 陰、陽を深くとらえればこの世は二極だけでは無く、三極(三位)や四極(四元)五極(五行)六極(正六)‥‥‥‥‥百八極などというとらえ方も同じだと気づくはずです。

一つの物体には無限方向の力が働いているのです。それが「存在」です。

アッシ: ゼンザイも存在です。マンザイは関西です。バンザイはお手上げです。

 ところで、「手を上げろ」。これだけではギャングと警官の区別がつかない。顔を見ても区別はつかない。服装でもギャングが警官に化けたら区別がつかない。以上の事から区別なんて、ついても、つかなくてもする事は同じ。従うか、逆らうか。うふ、スリル満点だね。充実の人生。

 それにしても今時「ギャング」なんて言うかぁ?

御筆様: 陰、陽とに別れて見える色メガネをつければ、この世の現象のすべてが二極に見えます。しかし、それは陰、陽に別けて見ようとする意志が働くから見たいように見えるのです。同じように、三極(三位)の色メガネで見ればすべてが三極で説明できますし、五極(五行)でも表現できます。

 見るメガネにこだわると、そこに働く真の姿勢が解りにくくなり、他のメガネを認めなくなります。

アッシ: メガネのお陰でハッキリ見える事もあるけど、こだわるとメガネ無しでは何も解らなくなると考え違いするんだね。ハッキリ見える事と解る事は別問題。

見えないから解る事もいっぱいあるぜ。そもそも見えない世界を見ようとする考え方に無理があるよ。

御筆様: 今までと別の見方をすると世界が一段と明るくなったように思えますが、世界はもっと明るいしもっと広いのです。解るという事は解放される事なのです。真の意味をつかんで陰陽論、あるいは三位論、五行論から解放されてください。

 深くとらえた陰陽論は真理に迫る大変優れた方便ですが、まったく別な理解の方法もあるのです。

しかし、幻を一度味わってから理解して消すことに変わりはないのです。この次元はいつでも同じ仕組です。幻を経験して理解するのです。

アッシ: 全部が一体に還っていく事を表現する方便だってさ。ま、何だっていいけど、メンドウになるような○〇論なんていらねえや。

  観る、理解する、愛する事を考えちゃあいけねえぜよ。〇〇論じゃあ世界は解らんぜよ。海も空もでっけえぜよ(坂本龍馬、談)。 

アッシ: 我々は考えない魂である。

我輩は考えぬアッシである。

くだらねぇ題名である。

 


      まとめ

 @ すべては「調和」に力が働き、陰陽に働くのではない。

 A 陰陽は確定ではなく、常に変化している。

 B 陰陽だけでなく、三極、五極、六極なども同じである。

 C 陰陽論がリードするのではなく、自然に学ぶ方便である。

D 理解すると陰陽論から解放される。

 

    無責任な注釈

  [桜沢如一]

 正しい食物から正しい判断力を養う哲学を広めた人。不マジメでいいかげんな者は正しい判断力はあきらめよう。

  [中村天風]

 ヨガを絶対積極の生き方として紹介。多くの人に大きな影響を与えたらしい。不マジメで根性無しは、真人生を活きるのはあきらめよう。

  [イエス]

 キリスト教の始祖。今では各宗派間で聖書を片手にケンカをしている。始祖がエライと後に続く者は・・・。ねぇ。

  [アボリジニ]

 オーストラリアの現住民。何処でも現住民は征服者よりはるかに優れている。

  [坂本龍馬]

 おおらかな人だったらしい。いいかげんな作者好みの人物である。

 

第九章は終りです。ご苦労様でした
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