第 十 三 章  過去、現在、未来

 

      出来事

 

御筆様: 過去、現在、未来は時間そのものを主体にして観る場合と、出来事を主体にして観る場合があります。

 この次元は時間が一方向に流れていて、すべて(一応)時間の波動の影響を受けるように設定されています。それがこの次元の存在に大きな意味をもっているからですが、時間に左右されない世界もあるのです。時間が無いというわけではありませんが。

アッシ: 時間にしろ出来事にしろ基準がないと過去と未来は決まらないね。その基準が常に動いているから、過去も現在も未来もアイマイなんだ。

 チャーハンが旨いのはタイマイ。あっ、これ前やったギャグ。ス、スランプだぁ〜。

  たまになるスランプは二流の証し。最後のスランプを超えると一流の証し。すぐなるスランプは論外の証し(カールゴッチ、談)。

 スランプは心が行いを邪魔している状態である(大山名人、談)。

 

御筆様: 時間そのものから過去、現在、未来を観る場合は、時間を超えた位置からの観方になります。過去透視、未来透視などを他の魂のために使う場合などですが、今の人類にはほとんど意味をなしません。次の段階での人類の観方になるようです。

 ここでは過去、現在、未来を出来事で観ていきます。すべての出来事が、今の魂の進化にとって役立つように出来ているからです。

ただし、すべての出来事が真実だという意味ではありません。出来事は個々の物質体の経験が集まったものなのですから。

アッシ: スランプから、不死鳥の如く甦れ、我がギャグの精霊たちよ。

エコ、エク、アザラク。いかん、間違えてアクマを呼び出してしまった。

ナンマンダ、ナンマンダ。お坊さんが説教を始めたぞ。これじゃあシャレにならない。

テクマクマヤコン。あっ、アッコちゃんだ。

立つんだ、ジョー。これも違った。

流星号応答せよ。あれ〜来ちゃったけどどうしよう。

たすけて〜マグマ大使。もう〜パニックだぁ〜。

  これこそジャズだ(山下洋輔、談)。

 

御筆様: 過去は過ぎてしまった出来事ですが、個人においては不完全な記憶からの「勝手な思い」でしかありません。「とらわれ」であり「心」の一部なのです。事実を指しているわけではありません。

 「心」を離れぬ限り、真の事実を知る事はできないのです。

アッシ: 記憶力がしっかりしていても(そんな人間いるの?)「こだわり」がなけりゃ過去は無いんだってさ。みんなに過去があるわけじゃないのか。

 フフフ、実はアッシは過去が無いのだよ。えっ、思い出したくない過去ばかりだと、思い出せないだけ? しかも頭が悪い。思い出すのがメンドウ。思い出す根性がない。おまけに、思い出したくなくても、他の人がしっかり覚えてるってか。あ〜あ。

御筆様: 真の意味を見つけられなければ、事実としての出来事では無いのです。そして、意味を見つけた出来事は過去のものではなく、現在から未来に向かうものなのです。

 つまり、個人にとっての過去は「意味の解らない出来事」と「意味の間違った出来事」しかありません。それを認識しているのは、常に現在の自分なのです。

  過ぎ去った出来事を思い煩うな。未だ来ぬ出来事を想い煩うな。此れ即ち、今を考えるな、ということである(釈迦牟尼、談)。

アッシ: ほら、シャカさんも言ってる、「我輩は考えぬアッシである」。

(そんなこと言って無いってば) 

 


      今がすべて?

 

御筆様: 社会にとってとか、人類にとってとかの過去は意味をもちません。この世の主役はたった一人しかいません。すべては個によるのです。そして個は多種多様な段階を、多種多様な方法と速度で進んでいるのです。

アッシ: 社会にとってとか、人類にとってなんて言い出すのは、言い出す人にとってのみ都合の良い事なんだ。そういう声が高まると地球さんはメイワクを受けるらしいよ。

 そういう事を、アッシのようにすぐ口がすべって言っちゃうタイプも、立派な人達からはコーゲキされやすいんだよなあ。

  すべるって言うなあ(受験生、談)。

 受験勉強をしなくっちゃ入れない学校に行ってどうするの?(A・S・ニイル、談)。

 

御筆様: 現在というのは、未だ決まっていてない出来事を決心(行う)する連続点なのです。そして、過去だと思っていた出来事を修正(解放)し、未来に移し変える点なのです。

つまり、現在がすべてを決定するのです。現在が過去を含め未来まで創る事が出来るのです。

  今が幸せでなければ、未来永劫幸せはありえない。此処が幸せでなければ、宇宙の何処にも幸せはありえない(ハン・ソロ船長、談)。

 今ギャグを言わなければ、未来永劫笑ってくれない。此処でオチャラケなければ、宇宙の何処にも舞台はない(三流芸人、談)。

 

御筆様: 現在には時間がありません。「行」も「認(解放)」も時間の影響を受けないし、時の間が無い連続点が流れているだけです。

現在に過去と未来が含まれるのですから、過去と未来にも時間はありません。

 これが魂から観る過去、現在、未来には時間が関係しない理由です。しかし、この次元に時間が無いという意味ではありません。心にとっては時間の影響が大きいのです。

時間の波動は物質体(肉体)を変化させるからです。そして、心は体にしがみついているのが通常であり、こだわる対象は物質体だからです。

アッシ: さあ、ややこしくなってきたぞ。本当は全て幻、全てが「無」である。そして全ては「空」なのだ。なんて言ってしまえば、それで終わりなんだけど、結論なんて屁みたいなものでほとんど役に立たない。

気持ちいい屁が出るまでの姿勢とか和(柔)らぎなんかが大切なんだってさ。

  力むとミがでる(大腸、談)。

 


      反省をハンセイ

 

御筆様: 過去を反省し、教訓として現在に活かそうとするのは間違いです。

 反省には過去の出来事を(不確実に)分析しようとする「考え」があるし、今の自分を良くしようという「我」があるのです。

反省する心は自分に都合の良いようにするし、自分の個人的体験を教訓にするのは視野が狭すぎるのです。

出来事をありのままに観るとは「考え」「意志」を持ち込まない事なのです。

アッシ: 反省って言葉も便利だね。「反省してます・しました」で一応一つの段階が済むものだと暗黙の了解があるからね。便利なものはズルいもの。自他共に反省を使うと、ぬるま湯に入っちゃうんだ。

 どうしても反省したいのなら、「言葉」とか「心」とか「考え」じゃなくて、行動でするものだってさ。でも、メイワクの重ね塗りになりやすいんだって。

御筆様: 反省には魂を進化させる力はありません。出来事はすべて結果の現れですから意味をもちません。結果に意味は無いのです。

意味は姿勢にしか含まれていません。意味があるのは現在という一瞬一瞬なのです。そこで魂が進むかどうかが決まるのです。

アッシ: それでも反省って良い事だとコダワル人が多くてねえ。教育的な響きや懲罰的なところもあるよね。「悪い事を反省しろ」なんて。

ウンコをこねくりまわせば、くせ〜臭いが広がるだけなのに、わざとくせ〜臭いを嗅がせてるみたい。サドマゾの世界。

  サドは一回やったらやめられない(女王さま、談)。  ぶってやる。

  マゾはやられる毎にやめられない(女王さまのしもべ、談)。  お願い、ぶって。

  ああ、坂道を転がる石の如くに(ボブ・ディラン、談)。

 

御筆様: 例えば戦争という過去がありました。(何千回、何万回もあって、反省も何万回もしていたのに)しかし、反省をしなくても、教訓にしなくても、知らなくても、心を静めて他のための行い(平和)をするのに不都合はありません。むしろ、過去にこだわり、ことさら未来を決めようとするのに不自然な力が働いてしまいます。

 人間の愚行や弱い精神を見つめる事は決して進化にならないのです。といって、人間のすばらしさを意識すれば傲慢になっていくだけです。

 人間は肉体も心もからっぽだと気づく事が、現実のすばらしさや自然のすばらしさ、生命のすばらしさに無理なく染まる事ができるのです。

アッシ: 修正の一方法として以前は反省を使う事もあったらしいよ。でも、それでさえ一部の人達にしか扱えなかったって。反省は心のコントロールができなきゃ害になる方法だって。これからは、地球という「場」の波動が変わったので反省はしない方がいいらしいよ。

 え〜、まともなギャグが出て来ないのは、アッシの普段からの不勉強の賜物です。

(おいおい、賜物ってそういう使い方をするか?)

深く反省をし、ついでに遺憾の意を表明いたします。

これがイカの胃の表面です。結構ストレスがたまっているじゃん。イカンなあ。

 知識でギャグはできない。いいかげんなサービス精神によって現れるのだ。それを「愛」と呼ぶ(謎の作者、談)。

アッシ: 愛とは呼ばないだろ。

 

御筆様: 過去が良かろうが悪かろうが意味はありません。未来が良くなるか悪くなるか決まってもいません。しかし、現在だけは休む事なく、個そのものだけで一瞬一瞬を決めています。

どんな決め方も基本的に自由ですが、心を静め、考えない、判断しないで体に任せてしまうと「幸せ」「快」「喜び」などの方向は解るのです。それによって未来の形も、当然変わってくるのです。

アッシ: 過去、現在、未来は時間を追う事じゃあなくて、出来事の中に意味を見つける事でもなくて、そのシステムを理解するためにあるんだってさ。

 ところで、我がギャグの精霊たちは何処にいっちゃったんだろう?

 ひょっとしたら、ダ、大、ス、スランプだぁ〜。

ようし、こうなったらスランプの達人を目指してやる。

  ひらきなおる時から強さが始まる(一二の三四郎、談)。

 


     まとめ

  @  過去、現在、未来は出来事で観る

  A 過去は解らないか、間違っている出来事である。

 B 現在は過去の解放と未来の決定点である。

 C 現在(過去、未来)には時間がない。

 D 反省はしないほうがよい。

 E 過去、現在、未来はシステムを理解するためにある。

 

    無責任な注釈

  [カール・ゴッチ]

 プロレスの神様と呼ばれていた。おやつのカールとは関係ない。

  [大山名人]

 棋士。ほかにも空手家や声優の名人の大山さんがいる。

  [山下洋輔]

 ジャズピアニスト。作家の山下さんが好き。

  [釈迦牟尼]

 作者は近頃、仏教徒に目覚めたらしい。もちろん不良品。

  [A・S・ニイル]

 イギリス、サマーヒル学園の創立者。自由なのはいいねえ。

  [ハン・ソロ船長]

 スター・ウォーズの登場人物。作者はハリソン・フォードが主役だと思っていたらしい。でも、このセリフは関係ない。

  [女王さま]

 作者は女王さまも、そのしもべも好きではないらしい。

  [ボブ・ディラン]

 フォークシンガー。風に吹かれたり、坂を転がったりするのが好みだったのかなぁ。

  [一二の三四郎]

 プロレスラーというのは、あの生意気そうな口元に、男の哀愁がにじんでいるんだ。だから魅かれるのかなあ。

 

第十三章は終りです。ご苦労様でした
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